古民家鑑定とは?

古民家鑑定とは、古民家再生総合調査報告書の項目の一つで、厚生労働省認可財団法人職業技能振興会が認定する古民家鑑定士が、築50年以上の古民家を独自の調査項目により目視鑑定するものです。
古民家(伝統構法)の調査については
・古民家のコンディションが明確になる「古民家鑑定」
・ロボット調査により床下の状態が判断できる「古民家床下インスペクション」
・専用機器を用い伝統構法の耐震性能を判定する「伝統耐震性能評価」
の3つがあり、これらの内容がまとまったものが『古民家再生総合調査報告書』です。
古民家再生総合調査は古民家情報サイト『古民家住まいる』で採用されており、鑑定を行った物件は『古民家すまいる』へ掲載できます。

古民家再生総合調査の内容

古民家鑑定書

古民家鑑定書は、古民家に合わせた適確な建物コンディションの調査をおこない、リフォームや購入の判断材料を提供します。築年数の経過した建物は状態が悪い場合構造体などの改修に多額の出費がかかったりします。使われている木材や仕上げ材はいいものが使われているがこのままリフォームした方がいいのか、それとも建て替えた方がいいのか。また不動産として購入予定だが建物を利用したい場合にどの程度改修費用が必要かを知りたいなどリフォームや不動産購入を検討する際に必要な情報を資格者が調査して情報提供をおこなう事を目的としています。

古民家床下インスペクション報告書

古民家床下インスペクションは、一般社団法人住まい教育推進協会が認定する古民家床下診断士資格者の在籍する全国床下インスペクション協会がシロアリなどをはじめとした床下の害虫診断について自走式点検ロボットモーグル等を使い調査をおこない、古民家の床下コンディションについての報告をと提案を実施します。本調査を実施することで床下の状態や手入れのポイント等がわかります。
本調査の目的は人体への影響が懸念される薬剤による防虫処理に頼るのではなく、毎年の点検を実施し、蟻害の原因となる要因を取り除いた床下環境を維持することで健全な建物環境を保全する目的で実施しています。

伝統耐震性能評価報告書

伝統耐震性能評価とは、一般社団法人伝統構法耐震評価機構が認定する伝統耐震診断士資格者が、常時存在する地盤と建物の微震動を利用し、地盤と建物の振動を同時に測定及び解析し伝統構法の耐震性能を判定します。
伝統耐震性能診断の結果、建物の耐震性能に問題がある場合には合理的にかつ適切に耐震改修方策を設計して、建物の耐震 補強工事を実施し、その後再度、伝統耐震診断によって、補強工事による耐震性能の改善の効果を、数値的に伝統耐震性能評価指数の検証により確認します。

費用

一物件につき50万円(消費税別途)

古民家鑑定お申込み

一般社団法人全国古民家再生協会各支部へお問い合わせください。